午後の診察の時間になり診察室に呼ばれました。
血液検査で検査したのは以下の項目です。
【甲状腺機能検査】
●FT3・FT4:甲状腺から分泌される甲状腺ホルモン。細胞の新陳代謝を盛んにし、新生児や子供の発達・成長に不可欠なホルモン。基準値FT3:2.2~4.3(pg/mL)、FT4:0.8~1.6(ng/dL)
●TSH:甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモンで、脳下垂体から分泌される。基準値0.2~4.5(μIU/L)
【甲状腺抗体検査】
●TRAb:甲状腺を刺激する自己抗体で、バセドウ病では90%が陽性を示す。基準値2.0未満(IU/L)
●TSAb:甲状腺を刺激する自己抗体で、バセドウ病では陽性を示す確率が高い。基準値120以下(%)
●TgAb:甲状腺でつくられるサイログロブリンという蛋白質に対する自己抗体。橋本病で陽性になることが多く、バセドウ病でも陽性になることがある。基準値40以下(IU/mL)
●TPOAb:甲状腺ペルオキシダーゼという酵素に対する自己抗体。橋本病で陽性になることが多く、バセドウ病でも陽性になることがある。橋本病の診断の指標として用いられている。基準値28以下(IU/mL)
以前のARTクリニックみらいでの血液検査ではTSH(甲状腺刺激ホルモン)が3.02で正常範囲内ではありますが、もっと低い方が妊娠するには良いとのことでチラーヂンS25μgを服用していました。
そして今回の血液検査での結果ではTSH(甲状腺刺激ホルモン)以外に異常はなし。
しかしTSH(甲状腺刺激ホルモン)の値は…
TSH 5.75
前回より上がっており、しかも基準値の0.2~4.5を外れています。
そして先生から言われたのは
潜在性甲状腺機能低下症
ということでした。
【潜在性甲状腺機能低下症】
甲状腺ホルモン(FT4)は基準範囲内だが、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が基準値上限を超える病態。
甲状腺ホルモンがやや低い傾向にあり、正常に保つために多くのTSH刺激を必要としている状態。
潜在性甲状腺機能低下症では不妊、流産、早産が増える。
不妊女性における潜在性甲状腺機能低下症の割合は約12%ほどで約10人に1人がこの病態を合併している。
先生によれば潜在性甲状腺機能低下症は症状がほとんどなく、私の数値であれば特に治療しなくても問題はないとのこと。
しかし妊娠を希望しているとなると話は別で、薬を服用し定期的なチェックが必要であるとのことでした。
以前よりTSHの値が上がっていることもあり薬はチラーヂンS25μgからチラーヂンS50μgに量が増えました。
1ヶ月ほど薬を服用して再度ホルモンの値をチェックし、数値が安定したら不妊治療を再開していきましょうとなりました。
数値が基準値から外れ何か病気なのかとすごい不安になったのですが、午後の担当の先生がとても丁寧に説明してくれて不妊治療中と妊娠期間中しっかり薬を飲めば大丈夫と言ってくれとても安心しました。
伊藤病院は予約制・担当制ではなく次回この時期に来てくださいと言われ来院すればいいのですが、担当制にもできるとのこと。午後の先生の診察がとても安心したので担当制のお願いをして、その先生がいる曜日に通うことにしました。
その日は薬をもらって終了。
今まで流産が多かったのもこの潜在性甲状腺機能低下症の影響だったのかもしれません。
ARTクリニックみらいでも服薬はしていましたがはっきりと病名?を説明してもらったことで少しすっきりしました。
ここまで来るのに不妊治療を開始してから3年もかかるとは…
とりあえず治療再開に向け薬を服用して数値を整えることに専念です。